ボディソープを排水溝に大量に捨てることや、ボトルごと燃えるゴミに出すのはNGです。
排水溝に大量に流したら、銀座が泡だらけになった事件もあります(この記事でも紹介)。
化粧品類は「いつか使おう」と溜め込みすぎてしまい、捨て方も分からずに処分に困っているなんて方は多いのではないでしょうか。
今回は、ボディソープの正しい捨て方や容器の分別方法などを詳しく解説していきます。
捨てられないボディソープ
お風呂に欠かせないボディソープは、ほとんどの方が気に入っているものを使っていますよね。肌に合わなかったものやもらいものを溜め込んでいるなんて方もいるはず。
全く使う予定がなくても、中身がたっぷり残っているので捨てられないのはよくある話。ボディソープを捨てる気になりいざ処分するとなると、捨て方に困ってしまいます。
本来、ボディソープは中身と容器を分別して捨てるのが処分方法ですが、中身をご家庭の排水溝に流してしまうケースがあります。ボディソープの原液を排水溝に流してしまうと、内側にこびりついたり泡状態になっても排水管にとどまって詰まりやすくなります。
ボディソープに含まれる成分には環境に悪影響を及ぼす可能性もあるので、排水口に流すのは好ましくないです。ボディソープを捨てたいのであれば、正しく処分する方法を確認する必要があります。
ボディソープを大量に排水溝に流すと大惨事に!
ボディソープを排水溝に流した結果、大きなトラブルとなったケースがあります。
それが、2013年6月28日に東京都の銀座で起こった件。住友不動産汐留浜離宮ビルの1階玄関脇あたりから突如として大量の泡が発生し、警察や消防が駆けつけるほどの大騒動となりました。ビルのテナントになっているCM制作会社の関係者が、給油室の排水溝に大量のボディソープを流したことが原因でした。
朝日新聞によると、約40リットルのボディソープを排水口に流したと報じられました。大量に発生した泡は、警察や消防でかき集めてバケツに入れて処分するという人海戦術で処理…。
18時以降に発生した大量の泡は、20時過ぎに処理されたそうですが、その間は多くの通行人を驚かせたことでしょう。
引用ニュース:https://www.j-cast.com/2013/07/01178444.html?p=all
ボディソープの正しい捨て方
ボディソープを捨てる場合、中身、ボトル、ポンプを分別する必要があります。中身が入っているボディソープを分別をせずに捨ててはなりません。
ボディソープの中身は、少量であれば、水で薄めれば排水溝に流しても問題はありません。
一般家庭では、さすがに40リットル以上ものボディソープを処分するようなケースはありませんが、周辺に迷惑をかけないためにも正しく処分する方法は覚えておきたいですね。
ここでは、ボディソープを正しく捨てる手順を解説していきます。
ボディソープの中身を捨てる手順
ボディソープは、基本的に中身が入った状態をそのまま捨てることはできません。
ボディソープの容器から中身を取り出し、容器と分けて処分していきます。
ボディソープを捨てるために必要なものは、ビニール袋と新聞紙や不必要な布です。
ビニール袋の代わりとして牛乳パックも可能。
一般的には資源ごみとなる牛乳パックですが、汚れた場合は燃えるゴミとして処分できるので、ボディソープの処分に活用できます。
ただし、自治体によってそれぞれの見解があるので、牛乳パックでボディソープの原液を処分する場合は確認を取るのがいいでしょう。
1.ビニール袋に新聞紙や布を敷き詰める
画像引用元:シャンプーの捨て方
まずはビニール袋に、用意した新聞紙や布を敷き詰めます。
ボディソープを捨てる量に合わせて、できるだけたくさんの新聞紙や布を活用しましょう。
2.ビニール袋にボディソープを流し新聞紙や布に染み込ませる
画像引用元:シャンプーの捨て方
ボディソープの中身を、ビニール袋に敷き詰めた新聞紙や布に染み込ませていきます。
できるだけ新聞紙や布に、ボディソープの原液をしっかり吸わせていきましょう。
3.染み込ませたあとはビニール袋をしっかり閉じる
画像引用元:シャンプーの捨て方
ボディソープの原液を新聞紙や布に染み込ませたら、中身がもれないようにビニール袋の口を縛りしっかりと閉じます。
4.自治体が指定している燃えるゴミの日に廃棄する
ビニール袋は、自治体がしている燃えるゴミの日に廃棄して処分します。
ボディソープの量が少ない場合は、排水溝に流して処分しても問題ありません。
ただし原液のままではなく水で薄めて流し、排水管などの詰まりを防止しながら処分しましょう。
ボディソープの容器の分別方法
中身のないボディソープの容器は、ボトルとポンプ部分で分けるのか分からない方も多いはず。
ここでは、そんなボディソープの容器をどのように処分するのかを解説します。
ボトルは燃えるゴミで捨てる
ボディソープのボトル部分は可燃ゴミ(燃えるゴミ)として処分します。
処分する前に、中身をしっかり空の状態にし、泡が出なくなるまで水でしっかりすすいでおきましょう。
ボディソープのボトルにはプラマークがついており基本的に可燃ゴミに分類されます。
しかし、自治体によっては下記のように「プラスチック製容器包装」や「容器包装プラスチック」などで処分されるケースもあるので、予め確認してから処分するのがいいでしょう。
自治体によっては、下記のようにプラスチック製容器包装に該当する場合もあるため、注意してくださいね。
分別 | |
札幌市 | 容器包装プラスチック |
東京都港区 | 資源プラスチック |
横浜市 | プラスチック製容器包装 |
さいたま市 | 燃えるゴミ |
福岡市 | 燃えるゴミ |
ボディソープのボトルは、自治体の分別方法を確認してから廃棄しましょう。
ポンプは資源ゴミで捨てる
ボディソープのボトルに記載されているプラマークの横に「ポンプ」の文字があるかを確認し、ある場合は資源ゴミとして処分します。
プラマークがついていない場合は、資源ゴミとして処分できるかを自治体に確認するのがいいでしょう。
また、資源ゴミの処分方法も自治体で異なるので、確認が必要です。
ボディソープのポンプ部分を処分する前は、ボトル同様に原液を水でしっかりすすいでおきます。
ボディソープを大量に捨てる方法
ボディソープの処分は基本的に、ビニール袋や新聞紙、布を活用します。
ご家庭では、前述のような40リットル以上のボディソープを処分することはないでしょうが、大量に処分する場合はそれに合わせてビニール袋や新聞紙などを用意し分けて処理していくことになります。
かなり手間がかかってしまうので、不用品回収業者に依頼する方法もあります。
まとめ
ボディソープは一旦使わなくなってしまうと、どんどん溜まってしまい忘れがちな存在にもなります。
収納スペース圧迫の原因にもなるので、断捨離の一旦として思い切って処分するのもひとつの方法。
ただし、ボディソープは汚れを落とすためのものなので、本来の用途以外の活用方法もあるはず。
トイレやバスルームの掃除や鏡の曇取り、ヘアブラシの洗浄など、ボディソープにはさまざまな活用ができます。
環境安全を考えるのであれば、使わないボディソープを再利用することも考えておきましょう。