ヘアカラー

ヘアカラー後にかゆい! これっていつまで続く?

ヘアカラー後のかゆみ
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ヘアカラー後に頭がしみたり、かゆくなったりという体験をした人は多いのではないでしょうか?

ヘアカラーでせっかく綺麗になっても、後で頭がかゆくなったり、かぶれたりすると気分が落ちてしまいますよね。

本記事では、ヘアカラー後のかゆみの原因やその対策について解説します。

ヘアカラー後のかゆみに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

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Yuuki

【コスメ部】の監修者・総責任者。
化粧品会社で11年勤め、化粧品開発とマーケティングを経験し、化粧品成分、薬事法、景品表示法の実務経験を積む。毛髪、皮膚の科学から、化粧品原料データ、消費者データまで化粧品分野において多岐に渡る経験と知見を持っています。

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ヘアカラー後のかゆみは2~3週間続く可能性がある

ヘアカラー後のかゆみ
ヘアカラー後のかゆみは2~3週間続く

ヘアカラー後のかゆみは2~3週間続く可能性があります。

ヘアカラー後のかゆみは1種のアレルギー反応で、すぐに治る人もいれば、なかなか治らない人もいます。

特に、アレルギー体質の方や肌が弱い方はヘアカラー後のかゆみが長引く可能性が高いです。

もしヘアカラー後のかゆみが長期間続くようであれば、医療機関を受診するのがおすすめです。

ヘアカラー後のかゆみの原因は2つ

かゆみの原因
ヘアカラー後のかゆみの原因は2つ

ヘアカラー後にかゆくなった経験をした人は多いのではないでしょうか。ヘアカラーでしみたりかゆくなったりするのは、実は2つの種類の皮膚炎が原因なのです。

  • ①ジアミンアレルギー性皮膚炎
  • ②刺激性接触皮膚炎

以下でヘアカラー後のかゆみの原因である2つの皮膚炎について詳しく解説していくので、ヘアカラー後のかゆみに悩まされている方は、ぜひ参考にしてくださいね。

ジアミン(成分)によるアレルギー性接触皮膚炎

ヘアカラー後のかゆみの原因で一番多いのが、ヘアカラーに配合されているジアミンと呼ばれる成分によるアレルギー性接触皮膚炎です。

ジアミンアレルギーはひどくなると顔が腫れ上がるほどになります。

※引用動画:youtube abema

ジアミンの中でも、特にパラフェニレンジアミン(PPD)という成分が、ジアミンアレルギーを引き起こす可能性が最も高いと言われています。

市場にあるヘアカラーの9割以上にこのPPDが配合されています。

したがって、ヘアカラー後に頭皮を保湿してもかゆみがおさまらない時には、ジアミンアレルギーによるかゆみと考えて良いでしょう。

ジアミンアレルギーの初期症状と悪化症状

ジアミンアレルギーによる皮膚炎は、初期症状として頭皮のかゆみが起こります。

アレルギー性接触皮膚炎は、原因物質に触れてすぐに症状が出るのではなく、24時間~数日経過してから症状が出ることが多いです。

そして、花粉症と同じく蓄積型のアレルギー反応なので、回数を重ねるごとに症状が悪化していき、頭皮だけでなく周りの肌にまで影響を及ぼす可能性があります。

ヘアカラーによるアレルギーが酷くなると下記の症状を呈します。

・頭皮や顔面、全身に拡大するじんましん。かゆみが出てくる皮膚症状。
・症状が進行うると鼻閉感や呼吸器症状
・嘔吐や下痢などの消化器症状
・血圧計かやそれに伴う意識障害などの循環器症状。アナフィラキシーを呈する。

※引用:youtube abema

自分がジアミンアレルギーかどうかは、ヘアカラー前のパッチテストで確認できますので、ヘアカラー前には必ずパッチテストを行いましょう。

ジアミンアレルギーの直し方

かゆみや炎症を和らげる作用がある、ステロイド外用薬を使用しましょう。

患部が広く症状が重い場合には、冷やしたガーゼを当てることも有効です。

症状が軽ければ、通常は医師の指示通りに外用薬を塗布することで数日で完治します。

しかし、なかなか改善しなかったり症状が悪化したりする際には、速やかに医師に相談してください。

化学物質による刺激性接触皮膚炎

かゆみの原因の1つは、化学物質による刺激性接触皮膚炎です。

カラー中にピリピリした刺激や、カラー直後にかゆみを感じた経験はありませんか?

これは、カラー剤に含まれる過酸化水素やアルカリ剤などの刺激物質が主な原因と言われています。

アレルギーとは異なるので、原因となる刺激物質がなくなれば早めにかゆみが改善するのが特徴です。

カラー中やカラー直後のかゆみについては、頭皮をよく洗って付着した化学物質を除去すれば改善するでしょう。

ヘアカラーによる赤み・痒みは医療機関に受診

医療機関に相談
ヘアカラー後のかゆみは医療期間に受診しよう

ヘアカラーによって赤み、かゆみ、痛みなどの異常を感じたら、その製品の使用をやめ、すぐに医療機関を受診しましょう。

ヘアカラーによるアレルギー反応は、カラー後6時間ほどでかゆみを感じ、その後はかゆみ・赤み・腫れなどの症状が出始めます。

アレルギー反応が出た場合、それ以降はヘアカラーする度に悪化していき、全身にまで及ぶほど重症化する可能性もあります。

継続してヘアカラーしたい場合は、専門医を受診して使用可能な製品があるか調べてもらうのがおすすめです。

ヘアカラー後のかゆみの症状

ヘアカラー後のかゆみ症状
ヘアカラー後のかゆみ症状の例 画像引用元:政府広報オンライン 2019年5月21日 医療・健康・福祉のトラブルより

ヘアカラー後のかゆみの症状は、頭皮だけに出るわけではありません。こめかみや頬、首筋にも症状が出ます。

顔が赤く腫れたり、顔や首筋の発疹、頭皮から液がにじみ出てくることもあります。

一度でも症状が出たらアレルギーの可能性が非常に高く、過去に症状が出ておらず突然出るケースもあります。

一度でも症状が出たら、ヘアカラーは使用しないようにしましょう。

ジアミンのアレルギーは再発する

ジアミンのアレルギーは、一度発症すると症状が治まった後も再発してしまいます。

アレルギーの発症は、「コップに少しずつ水を注いでいると、やがてあふれてしまう」ことに例えられます。

そして、一度発症するとその体質が一生続くと言われており、ジアミンに触れるたびにアレルギー症状が出るのです。

そのため、ジアミンアレルギーになってしまった場合は、安全のためにヘアカラーの使用は中止しましょう。

かゆみが出やすい方の対策

かゆみ対策
かゆみが出やすい方の対策

「ヘアカラー後のかゆみを抑えたい」「肌が弱くてヘアカラー後のかぶれが不安」という方も多いのではないでしょうか?

好きな髪色でおしゃれを楽しみたいのに、ヘアカラーする度にかゆみが出るのはつらいですよね。

気軽にヘアカラーを楽しむためには、かゆみを予防することが大切です。

以下で、かゆみが出やすい方の対策を詳しく解説するので、ヘアカラー後のかゆみに悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

使用前にパッチテストをする

ヘアカラーをする48時間前(2日前)には、必ずパッチテストを行いましょう。

パッチテストは、カラー剤を使用してアレルギー反応が起こるかどうか、ヘアカラーの前に自分で確認できる最も有効な方法です。

パッチテストの手順は使用する製品の使用説明書に詳しく書かれていますので、必ず説明書をよく読み、正しく行ってください。

時間も手間もかかるので少々面倒に感じるかもしれませんが、安全にヘアカラーを楽しむためにも毎回行いましょう。

カラー前はシャンプーをしない

カラー前はシャンプーをしないようにしましょう。

髪を染める直前にシャンプーすると、頭皮を保護する皮脂が少なくなります。

その状態でヘアカラーすると、アレルギー反応が起こりやすくなってしまいます。

かゆみを予防しながら綺麗に髪を染めるためにも、シャンプーは前日にしておきましょう。

頭皮に油分を追加する

頭皮に保護オイルなどの油分を追加することも対策の1つです。

ジアミンアレルギーは、頭皮にカラー剤がつくことで発症するので、それを防ぐことが大切です。

保護オイルを頭皮に付けることで、油分が膜としての役割を果たしてくれるので、簡単に頭皮を保護できますよ。

ヘアマニキュア・カラートリートメントを使用する

ヘアカラーでかゆみが出やすい人は、ヘアマニキュアやカラートリートメントを使用するのもおすすめです。

これらにはアレルギー源となるジアミンが含まれておらず、かゆみやかぶれが出にくいのが特徴です。

また、トリートメント成分が配合されているので仕上がりが綺麗と言われています。

アレルギー反応でどうしてもカラー剤が使えない方はこの方法を試してみてくださいね。

非ジアミン系染毛剤を使用する

ジアミンアレルギーを防ぐために、非ジアミン系染毛剤を使用するのも手です。

非ジアミン系染毛剤は、髪表面をコーティングするための塩基性染料と、髪の毛に浸透させるためのHC染料という2種類の染料を配合しているカラーリング剤です。

ジアミンが含まれていないので、アレルギーの発症を抑えられるだけでなく、ジアミンアレルギーの人でも使用できます。

ヘアカラーでしみたりかゆみを感じたりする人におすすめですよ。

まとめ

今回は、ヘアカラー時のかゆみの原因や対策について詳しく解説しました。

せっかくヘアカラーをしてオシャレを楽しもうとしても、カラー後にかゆみやかぶれが出てしまうとかなりのストレスになります。

ヘアカラー後のかゆみに悩んでいる方は、今回紹介したかゆみの対策を実践して、ヘアカラーを楽しんでくださいね。