ヘアケア

髪の毛べたべた…原因はシャンプー?シャンプー変えたらべたつく理由とは?

髪の毛のべとつきの原因はシャンプー
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シャンプーを変えたら髪の毛がベタついてしまったという経験を持つ人は多いです。

シャンプーの洗浄剤や、コンディショナー・トリートメントのシリコンの種類や量が、髪と合わないことでべとつくことはよくあることです。

新しい成分が頭皮や髪に馴染むまでに時間が掛かってしまうことも考えられます。

こちらの記事では、シャンプーやコンディショナー・トリートメントに含まれるシリコンの特性などのベタつきの原因と、べとつき解消のための方法を解説します。

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Yuuki

【コスメ部】の監修者・総責任者。
化粧品会社で11年勤め、化粧品開発とマーケティングを経験し、化粧品成分、薬事法、景品表示法の実務経験を積む。毛髪、皮膚の科学から、化粧品原料データ、消費者データまで化粧品分野において多岐に渡る経験と知見を持っています。

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髪がべとつく原因はシャンプー?

原因解決策
シャンプー変えてべたつく洗浄成分・シリコン等のコンディショニング成分・「すすぎ」を見直す
・シャンプーを変える
シャンプー変えずべたつく生活習慣、ホルモンバランスの乱れ・健康的な生活に変える
・「原因」を特定して原因から離れる

髪がべとつく原因は様々ありますが、シャンプーを変えたら突然髪の毛がべたつきだした場合は、シャンプーが原因である可能性が高いです。

シャンプーや他のヘアケアアイテムを変えてないのにべたつきが出た場合は、頭皮のトラブルや生活習慣の変化による皮膚コンディションの変化、ホルモンバランスの乱れなどが原因です。

しかし「シャンプーを変えたらべとついた」というのは、シャンプーが要因であることがほとんどのため、次のセクションではシャンプーの何がべとつくのかを掘り下げていきます。

シャンプー変えたら何がべとつくのか?

シャンプーを変えたら髪がベタついた経験を持っている人は多いです。

まずは、シャンプーに関する髪がベタつく主な原因は4つあります。

  • シリコンが髪質に合わない
  • ビルドアップが原因
  • シャンプーの洗浄力が弱い
  • シャンプーの洗浄力が強すぎる

本質的に言えば「シャンプーが髪に合っていない」ことが挙げられますが、原因を知らないと、同じ失敗を何度も繰り返してしまいます。

シリコンが髪質に合わない

髪のベタつきはシリコンが原因だとされることも多いです。

シリコンはコンディショナー/トリートメントにほとんどの場合、配合されています。

配合されている理由として

  • 髪のダメージをケアと保護
  • 即効でツルツル・サラサラにする

髪がひどく乾燥し、傷んでいる人はシリコンの配合量が多いシャンプーのほうが、髪がサラサラになりやすいです。

しかしシリコンは油分なので、油分の多い髪や、乾燥しておらず健康的な髪だと、シリコンでべたつきやすくなります。

ビルドアップが原因

髪のビルトアップ

ビルドアップとは、シャンプーやコンディショナー、トリートメントに配合されているシリコンが過剰に蓄積されている状態のことです。シリコンは油分であるため、過剰に蓄積されていると髪はべとつきます。

髪に付着したシリコンは普段のすすぎでは落としきれず、蓄積にもムラが出て凹凸となり、ゴワゴワとした手触りになります。

凹凸のおかげで髪のツヤは失われます。

シリコンは、髪を外部の刺激から守ってくれるので、髪にとっては必要な成分ですが、過剰に蓄積されるとビルドアップになります。

髪のビルドアップについて詳しくはこちらの記事をご覧ください。

シャンプーの洗浄力が弱い

髪がベタつく理由の一つに「頭皮の皮脂量が多い」ことが挙げられます。

頭皮の皮脂というのは、皮膚から分泌された脂のことを指します。

洗髪をする目的としては髪のケアをすると同時に頭皮の汚れや皮脂を洗い流すことも含まれています。

そのため、シャンプーの洗浄力が弱いとしっかりすすがないと頭皮の皮脂を洗い流すことが出来ません。

髪のベタつきの原因としてシャンプーの洗浄力も考えたほうが良いでしょう。

ただし洗浄力が問題の場合、すすぎをしっかりすると、すぐにべとつきは解消されます。

シャンプーの洗浄力が強すぎる

シャンプーの洗浄力が強すぎると、髪がべとつきが出る場合があります。洗浄力が強ければ、皮脂を落とすので矛盾するように思えてしまいます。

しかし人間の肌は、皮脂を余分に落とすと、皮脂を元に戻そうとするメカニズムが強く働き、過剰に皮脂を分泌する動きをします。

結果的に、皮脂の分泌量が多すぎて、頭皮と髪の毛がべとつきやすくなってしまいます。

オイルシャンプーはべたつく?

必ずしもべたつくわけではありません。オイル成分の種類、配合率、乳化状態によっても異なります。シャンプーはシリコンなどの油分が配合されており、他の油分の代替えとしてオイルを配合する場合もあります。

しかし、べたつく可能性は他のシャンプーより高いと考えても良いでしょう。油脂より、シリコンなどのコンディショニング成分の方がさらっとしています。

なぜべとつくのにオイルを入れるの?

オイルは髪と頭皮に必要な油分を整え、ダメージを補修する効果があります。・

油系のコンディショニング成分で代表的なのはシリコンですが、

シリコンは髪の表面をコーディングしダメージをケアする性質を持ち、オイル成分は、髪や頭皮の油分を補給します。

そして、シリコンにはビルドアップ前項にも記載したデメリットがあります。

シリコンのように髪の表層をケアすることで髪をツルツルサラサラにするのではなく、髪の油分を整え、ハリとコシを与えるために使われます。

しかし、オイル成分が多すぎると、髪を洗った後でもオイルが残り、髪や頭皮をベタつかせる可能性があります。

オイルシャンプーはべとつかない場合もある

オイルシャンプーは、オイルを大量に含むわけではありません。

オイルが多すぎると泡立ちが悪くなるためです。

そして、オイルの分子サイズや乳化状態によっては、ベタつきにつながらないオイルもあります。

つまり「オイルシャンプー=ベタつく」とは限りません。

オイルをイメージで表記する場合もある

オイルシャンプーと聞くと魅力的に感じる方もいます。

アルカンオイルや椿オイルなど、髪に良いオイルはたくさんあるので、「髪にオイル」というのは印象が良いのです。

しかしオイルシャンプー言いつつも、オイルを入れずにシリコンが多く含まれる場合もあります。

シリコンの方がオイルよりも安価なので、聞こえがいい「オイル」を語りつつ、シリコンを多めに入れるというケースもあります。

シリコンが多ければ、べたつきに加え、ビルドアップも起こる事になります。

成分の含有量はブランドによって異なるため、実際にはオイルかシリコンかを判断するには、成分表を見る必要があります。

「オイルシャンプー」と称されている製品は、「オイル」または「シリコン」が多めに含まれているため、ベタつきの可能性が高いと考えるのが妥当ということです。

シャンプーを変えたときの髪のべたつきを除去するには?

こちらでは、髪を洗った際の髪がベタつく原因を除去する方法について紹介します。

今日からでも出来ることや、根本的な原因を取り除くことまで紹介するので、自分の髪質に合った方法を選んで下さい。

コンディショナーの使用量を減らす

コンディショナーは「シリコンやオイルなどの油性コンディショニング成分で髪をコーティングして外部の刺激から守る」という効果があります。

上記でも紹介したように、シリコンやオイルなどの油性コンディショニング成分が多いヘアケアは髪にベタつきを与える原因にもつながってしまいます。

髪のベタつきが気になる場合はコンディショナーの使用量を減らすのが良いでしょう。

すすぎ時間を増やす

べとつきの対策にはすすぎが良い
正しいすすぎ方を身に着けてべとつきを無くしましょう

べとつき場合の緊急対策は「よくすすぐこと」です。

今よりも1~2分すすぎ時間を増やしてみましょう。

すすぎ過ぎは、コーティング成分が全て流れ落ちてしまう場合もありますので、自分とシャンプーに合ったすすぎ時間を発見してみましょう。

コーティング成分は、成分により落ちやすさに差が出ますので、シャンプーやコンディショナー/トリートメントを変更すると、べとつきに繋がるときがあります。

すすぎ時間を若干多めにすることによって、不必要なコーティング成分を洗い流せますし、ビルドアップの解消や防止にもつながります。

シャンプーのすすぎ方はこちらの記事をご覧ください。

クレンズ系や炭酸系シャンプーと併用する

クレンズ系や炭酸系シャンプーの特徴としては、洗浄力が高いことが挙げられます。

頭皮の皮脂が髪のベタつきの原因だった場合は、洗浄力を高めることで原因が解消されることも多いです。

ただし、洗浄力が高いシャンプーを使用する場合は、必要以上の皮脂を除去してしまわないように気をつけて下さい。

皮脂は頭皮を守ってくれる成分でもあるので必要以上の皮脂を洗い流してしまうと、頭皮は今まで以上の皮脂を分泌するように働きかけてしまい、別のメカニズムでべとつきに繋がる場合があります。

シャンプー自体を変える

髪がベタつく状態で原因が見当たらない場合は、迷わずシャンプーを変えましょう。

香りなどが気に入っている場合は、そのシャンプーの頻度を変えてみてはいかがでしょうか。

シャンプーを変えることで髪に与える影響は大きく変わるために、シャンプーから見直してみるのも一つの手段です。

変えたシャンプーがオイルシャンプーであれば、それも原因にもなっているかも知れません。

ノンシリコンにすべき?

ノンシリコンシャンプーで、髪のベタつきが抑えられると考える人は多いです。

実際に髪のベタつきが気になる方はノンシリコンシャンプーを使用することをオススメとしている美容サイトも多くあります。

しかし、ノンシリコンシャンプーにすることで髪のベタつきの原因を全て解決できると考えるのは大間違いです。

前にも記載したように、原因はシリコンだけではないからです。

こちらではノンシリコンの特徴について紹介しましょう。

ノンシリコンでもべたつく成分がある

「ノンシリコンシャンプーは良いものだから大丈夫!」と考えるのは非常に危険です。

ノンシリコンシャンプーの場合、コンディショニング成分にシリコンが含まれていないだけなので、シリコン以外のコンディショニング成分が原因で、髪のベタつきを引き起こすことがあります。

「シリコン代替え成分」というのは、化粧品成分の研究機関がよく研究テーマにしています。

シリコン代替え成分は、油分である場合が多いので、結局はべとつきに繋がってしまうかも知れません。

ノンシリコンシャンプーのほうが優れているわけではありませんので、その点に関しては注意が必要です。

髪質に合ったシリコン入りシャンプーがある

シリコンは様々な種類があり、髪質により合うシリコン、合わないシリコンがあります。

シリコンの「量」が多いか少ないかでも関係が出てきます。

髪のベタつきが気になる方の場合、自分の髪に合っていないシャンプーを選んでいるか、すすぎが足りないのかも知れません。

シリコン自体は悪い成分ではなく、髪を保護してくれる成分です。

まずは自分の髪質のチェックから始めるといいでしょう。

シリコンによるべたつきは臭くなる?

髪の臭いが臭い
シリコンのべとつきは臭いが出るわけではない

髪にべたつきと臭いを感じた方が「シリコンが合わない」と思うのは時期尚早です。

シリコンが髪に合わずベタつくことがあっても、臭いは出ることはありません。

シャンプーを変えて、べたつきと臭いを同時に感じる場合は、頭皮から分泌される皮脂が残留していることが原因かも知れません。

皮脂が過剰に頭皮に残ると、細菌が繁殖しやすい環境を作ってしまい、臭く感じることがあります。

髪に嫌な臭いを発生させてしまっている場合は、シリコンを気にするのではなく、現在の頭皮の状況を確認するほうが良いでしょう。

まとめ

今回は髪がベタつく原因や対策について紹介しました。

髪がベタつく原因については色々な要素が考えられますが、その中の一つにシリコンが影響しているのは事実です。

しかし、シリコンだけを対策しても元の原因がシリコン以外の部分だった場合は状況の悪化を招くのは間違いありません。

まずは自分の髪の状況を確認することから始めてください。