しっとり系のシャンプーを使っても髪がパサつくから、へアオイルをつけたまま寝ているという方は多いはず。
夜、ヘアオイルをつけて寝ると、翌朝の髪がしっとりとし、纏まります。
朝も寝ぐせもつきづらく、アイテムによっては静電気が気になることもなくなります。
でも「ヘアオイルをつけたまま寝ても問題ない?」と心配する方も多いです。
結論から言うと、ヘアオイルをつけたまま寝てもいいけど、多少のデメリットもあります。
この記事ではデメリットお伝えしつつ、つけたまま寝る場合の正しい使い方と、つけすぎた場合の対策を解説します。
ヘアオイルをつけたまま寝るべき理由
ヘアオイルをつけたまま寝るメリットはたくさんあります。
ヘアオイルをつけたまま寝ると、寝ている間に髪を保湿してくれるだけはなく摩擦から保護したり寝ぐせ委がつきにくくなったりと良いことだらけ!
ひとつひとつ紹介していきますね!
寝てる間に髪の毛の水分は蒸発する
寝てる間に髪の毛の水分は蒸発していきます。これを防ぐのがヘアオイルです。
ヘアオイルは、まさに髪のナイトクリームと言えます。
髪の毛の水分は、小さな分子の粒で出ていますが、分子の粒は時間とともに空気中に少しずつ飛んでいきます。
空気が乾燥し、空気中の水分が少なくなると、髪の毛の水分の分子は、空気中の隙間に向かってより多くが放たれていくことになりますが、夏場、冬場に寝たままエアコンをつけることにより、髪の毛の水分子の蒸発が加速します。
この蒸発を食い止めてくれるのが油分です。ヘアオイルをつけたまま寝ることで、油分が髪の毛をコーティングするように保護し、水分の蒸発を防ぎます。
睡眠中は成長ホルモンが分泌され、頭皮や髪の毛に栄養が送られやすくなります。ヘアオイルを付けることによって寝ている間に空気中の酸素に水分を奪われないので、髪の毛に送られる栄養をしっかり取り込めます。
髪の毛の油分を保ちツヤある髪になる
ツヤのある髪は、毛髪内の脂質が影響する(※参考文献)ことが分かっており、髪のツヤは髪の油分によって際立たせることができます。
ヘアオイルは名前の通りオイル(油分)が主成分ですので、髪にツヤを与えることができます。
シャンプーした後は、髪の毛のキューティクルが開いた状態になっています。この時に髪につけることによって、ヘアオイルが内部に浸透しやすくなり、油分・水分のバランスを保ちます。
パサつきが気になる毛先やロングやカラーリングで乾燥しがちな髪のうるおいを保ち、まとまりのある美しい状態に仕上げることが期待できます。
また、シャンプー時に過剰に洗い流した油分やたんぱく質を補いながらのダメージ補修にも大変おすすめです。
シーツや枕の摩擦から保護してくれる
寝相や寝返りによってシーツや枕で髪が擦れると、髪の乾燥や痛みの原因になります。
寝る前にヘアオイルを使用すると油分で髪がコーティングされるので、毛髪一本一本の絡まりを防ぐことができ、シーツや枕との摩擦からも髪の毛を保護できます。
シーツや枕がベタベタになるほどつけてしまうと逆効果なので気を付けましょう。
寝ぐせの防止にもなる
濡れたままや半乾きの髪が、寝相や寝返りによって折れ曲がったまま乾くことで寝ぐせになってしまいます。
ヘアオイルをつけることによって、ドライヤーでしっかり乾かしても毛髪の油分・水分バランスが保たれ、まとまりが出るので寝ぐせの防止になりますよ。
起きると髪が爆発している…という方も、ヘアオイルを使うことによって髪の広がりを落ち着かせることができるのでおすすめですよ!
好きな香りならリラックスして眠れる
ヘアオイルには、香りがついた製品も多くあります。
好きな香りのヘアオイルを使えば、一日の終わりにリラックスしながらケアすることができます。
ラベンダーやサンダルウッドの香りはリラックス効果があることで有名です。寝る前など、気持ちを落ち着けたい時におすすめですよ。
シャンプーなど他の製品の香りを楽しみたい人は、無香料のヘアオイルもありますよ。
好きな香りを見つけて、リラックスしながらうるツヤな髪を手に入れましょう。
ヘアオイルをつけたまま寝て起こるトラブル・デメリット
髪の毛に対するメリットが多いヘアオイルですが、使い方次第ではトラブルやデメリットにもつながります。
一般的に多く寄せられているデメリットをひとつひとつ紹介していきますね。
なお、紹介するデメリットは正しい使い方で簡単にクリアできるものばかりです。
ヘアオイルのべたつきが気になっている方はこちらの記事を合わせてご覧ください。
頭皮について酸化すると薄毛の原因に
油を空気に触れると酸化する性質があるため、長時間に渡りヘアオイルをつけていると酸化していきます。
ヘアオイルの酸化は、頭皮の皮脂の酸化にも繋がるでしょう。頭皮の皮脂は酸化すると、過酸化脂質と呼ばれる脂質に変性します。
過酸化脂質は頭皮についたまま放置すると、かゆみや荒れなど炎症に繋がります。薄毛の原因にもなります。過酸化脂質は粘性があり、毛穴に詰まりやすい性質を持っています。しかも落ちにくいのがやっかいです。
過酸化脂質は毛根にダメージを与えることになる為、抜け毛や薄毛の原因になります。
皮脂量がもともと多い方や、生活習慣が乱れやシャンプーのし過ぎにより皮脂の分泌料が増えている場合は、ヘアオイルをつけたまま寝るのは控えましょう。
酸化した油分によりニキビや肌荒れも
過酸化脂質は、ニキビや頭皮の荒れにも繋がります。ヘアオイルを多くつけすぎると、様々な問題が起こるので、気をつけましょう。
ヘアオイルは毛先を中心に適量をつけ、肌に直接触れないようにしましょう。
脂性肌の方はベトベトになる場合も!
皮脂の出やすい人や普段からべたつきが気になる人は、頭皮から出る皮脂と余計につけすぎたヘアオイルの油分によってベトベトになる可能性もあります。
自分の髪や頭皮の状態に合わせてヘアオイルの使用量を調整し、パサつきが気になる毛先だけにつけるようにしましょう。また、油分が頭皮に直接触れないよう地肌から遠い部分のみに使用するよう心掛けけましょう。
寝る前のヘアオイルの使い方のポイント
ここまでヘアオイルを使うことによるメリット・デメリットを紹介してきました。
デメリットを見て、ヘアオイルを取り入れるのは難しいかな…と思ってしまった人はもったいない!
デメリットをご覧いただいてもわかるように、寝る前に間違った使い方をしてしまうと肌トラブルやべたつきの原因になってしまいます。
正しい使い方の基本は、頭皮や髪に直接つけずに手に取ってから髪へなじませることです。
上手にヘアオイルを取り入れて、うるツヤ美髪を手に入れましょう!
使い方の大切なポイントを紹介していきますね!
寝る前のヘアオイルはドライヤー前につける
夜ヘアオイルをつけるタイミングは、お風呂上りのドライヤーをかける前です。
濡れた状態の毛髪はキューティクルが開いて傷みやすくなっています。そのままの状態でドライヤーをかけると熱の影響をダイレクトに受けて乾燥を招く心配があります。
タオルドライのあと髪の毛の絡まりをやさしく整えてから、ドライヤーで乾かす前の濡れた状態の髪にヘアオイルをつけることによって、熱や乾燥から髪を守ることができますよ。
ヘアオイルは乾いた髪にも使えますのでポイントは下記の記事にまとめています。
ヘアオイルは髪の中間~毛先にかけてつける
肌へのべたつきやニキビなどのトラブルを防ぐために、ヘアオイルは髪の中間から毛先にかけてつけるようにしましょう。
製品の適量を必ず確認し、まずは手のひらに出してなじませます。ヘアオイルをなじませた手のひらから指先を、髪の中間から毛先にかけてつけていくのがポイントです。
決して直接プッシュしたり地肌に揉みこむようになじませないよう、注意しましょう。
シリコン入り・無しは自分に合うならどちらもOK
ヘアケアの成分として使われることが多いシリコンは、悪いものと取られがちですがメリットもちゃんとあります。
シリコンの一番のメリットは、手触りが滑らかになること。コーティング力があるので、キューティクルを保護し艶やかにする役目を果たしてくれます。
シリコンによるコーティングは、髪質またはカラーやパーマをかけているなどの状態によって、べたつきやごわつきが気になる場合もあります。
自分の希望する仕上がりをイメージして、シリコン入り・無しどちらでも好きなほうを選ぶと良いでしょう。
適切な量を使用する
ヘアオイルは使用量が少なすぎると、十分に髪に行き渡らず乾燥を防げなくなってしまいます。逆に多すぎると、べたつきや肌トラブルの原因になります。
製品のパッケージに書いてある適量をチェックして使用量を守りましょう。
サラッとした軽めのタイプやしっとり重めのタイプがあるので、髪の状態に合わせて好みのものを選ぶのも良いでしょう。
ダメージが激しいカラーヘアやロングヘアの場合、保湿力の高いしっとり重めのオイルがおすすめです。
ショートや初心者には軽めのタイプが扱いやすいかもしれませんね。
・ショート・ボブ(1~2プッシュ)
ヘアオイルをなじませた手指で、襟足から毛先を持ち上げるようになじませます。ショートは地肌に触れやすいので少ない量から手に取って毛先につけることを意識しましょう。
・ミディアム(2~3プッシュ)
ヘアオイルを手指に十分に伸ばしたら、髪の毛の中間から毛先にかけて揉みこむようになじませます。ミディアムは頬に触れやすいので、髪の表面に余分な油分が残らないようにつけるのがポイントです。
・ロング 3~4プッシュ
ミディアムと同様に、手指に十分に伸ばしたヘアオイルを髪の毛の中間から毛先にかけて揉みこむようになじませます。手にオイルが余った場合は、中間から毛先にかけて手ぐしで全体にヘアオイルの成分を行き渡らせても良いでしょう。
ヘアオイルが乾いてないまま寝るのは絶対にNG
ヘアオイルをつけた髪が、乾いていないまま寝るのは絶対にNG!ドライヤーでしっかりと乾かしましょう。
髪が生乾きだったりヘアオイルのべたつきが残ったまま寝てしまうと、油分が肌についてトラブルを招いたり、酸化して雑菌の繁殖や匂いの原因になるので注意が必要です。
適量と使用方法を守っていれば「ドライヤーをしても乾かずベタベタ…」なんていうことは決してないので安心してくださいね!
寝る前にヘアオイルをつけすぎた時の対処法
ヘアオイルが髪に良いことはわかってきたけど、もしつけすぎてしまった場合はどうしたら良いんだろう?
もし寝る前にヘアオイルをたくさんつけ過ぎてしまっても、対処法があるので安心してください。
ヘアオイルをつけすぎて頭皮にまでべたつきを感じてしまうのであれば、シャンプーからやり直すのが一番です。
ただ、洗いすぎると髪に必要なたんぱく質が必要以上に流れ出ててしまう心配があるので注意しましょう。
洗い流す手間がかからない対処法もあります。いくつか紹介しますので参考にしてくださいね!
洗い流してドライヤーで乾かす
ヘアオイルをつけすぎたと感じたときは、お湯で洗い流しましょう。
水よりお湯のほうが油分の落ちが良いですよ。
髪の表面に浮いて残った油分を洗い流してドライヤーで乾かします。乾かした後にべたつきが気にならなければ大丈夫です。
ベビーパウダーや皮脂吸収パウダーを使う
パウダーには油分を吸収する働きがあります。ベビーパウダーや皮脂吸収パウダーを使うと余計な油分が取れて、べたつきが軽減されますよ。
パウダーを少しづつ付属のパフや手に取り、肌に近いほうからなじませていきます。べたつきが気にならなくなるまで、少しずつ丁寧に揉みこむようにしていきましょう。
一度にたくさんつけると、パウダーの白っぽさが残ってしまうことがあるので気をつけましょう。
ドライシャンプーをする
油分が頭皮にたくさんついてしまった場合はドライシャンプーの使用がおすすめです。
ドライシャンプーはアルコール成分で油分を浮かせてべたつきを吸着する働きがあります。洗い流す必要がないので、時短で問題解決できますよ。
さまざまなタイプのドライシャンプーがありますが、つけすぎてしまったヘアオイルを取る目的で使用する場合は、肌に直接吹きかけるスプレータイプやミストタイプがおすすめです。
吸水タオルにしみ込ませてからブローする
毛髪につけすぎてしまったヘアオイルは、吸水タオルに余分な油分をしみ込ませて取る方法もおすすめできます。毛髪の表面に余分に残っている油分を取り去ってからブローしてみましょう。
吸水タオルを使用する場合は毛髪についた油分を取ることがメインなので、地肌までベタベタになってしまった場合は他の対処法を試してみることをおすすめします。
寝る前にヘアオイルをつけてキレイな髪を目指す
ヘアオイルは髪を保湿して美しい状態に保ち、広がりを抑えてまとまりある髪にしてくれる、乾燥による髪の悩み解決に最強のアイテムです。
いつも使っているヘアケアアイテムの中に一品組み込むだけで、寝ぐせや静電気など髪の乾燥によるトラブルが防げるので嬉しいですね!
髪がべたつく、肌荒れする、ニオイが気になる…などのデメリットも出てきて心配になりますが、どれもこれも使い方を間違ってしまったことによるものです。
この記事では、使用量やつけるタイミングなどを間違ってしまった場合の対処法も紹介してきたので、ぜひ参考にしてください。
ヘアオイルの正しい使い方をマスターして、うるツヤな美髪を手に入れてくださいね!