湯シャンについて上記のような疑問を抱く人も多いのではないでしょうか。
湯シャンとは、シャンプーを使わずにぬるま湯だけで髪と頭皮を洗う方法です。
シャンプーを使用しないことで頭皮の皮脂の洗い流しを防いだり、紫外線や乾燥から頭皮を守り髪のツヤを保つメリットがあります。
しかし、頭皮の皮脂や汚れを洗い切れず、べたついたりパサつくのがデメリットです。
この記事では、湯シャンとトリートメントの正しい使い方について、初心者にも分かりやすく解説していきます。
湯シャンで美しいツヤ髪になりたい方は、ぜひ参考にしてください。
Yuuki
【コスメ部】の監修者・総責任者。
化粧品会社で11年勤め、化粧品開発とマーケティングを経験し、化粧品成分、薬事法、景品表示法の実務経験を積む。毛髪、皮膚の科学から、化粧品原料データ、消費者データまで化粧品分野において多岐に渡る経験と知見を持っています。
湯シャンで髪がバサバサに!原因とは?
湯シャンはお湯のみでシャンプーをする方法です。
湯シャンに切り替えるとシャンプーによる頭皮への刺激が減るので、頭皮の状態は良くなります。
しかし、髪に対するケアが不十分になってしまい、毛先のパサつきが起きやすくなることがデメリットと言えるでしょう。
湯シャンで髪がバサバサになる原因として以下の2点があげられます。
- 髪のキューティクルが失われること
- 髪の補修・保護成分が不足すること
髪の毛の表面にはキューティクルと呼ばれる保護層があります。
キューティクルの役割は髪の毛を摩擦や熱・紫外線から守り、滑らかでツヤのある髪にすることです。
湯シャンではシャンプーやリンスを使わないため、キューティクルが開いてしまい、髪の毛の水分が失われやすくなり、乾燥してパサつきます。
そのため、トリートメントやコンディショナーなどで髪のキューティクルを守ってあげる必要があります。
キューティクルは、髪の毛の健康や美しさにとってとても大切な役割をしています。
髪をバサつきから守るために、正しいヘアケアを心がけましょう。
湯シャンでリンス・トリートメントは使える?
湯シャン後に、リンスやトリートメントを使うことはできます。
湯シャンは頭皮の環境を整えたり、髪のダメージを防いだりする効果があると言われているシャンプー方法です。
しかし、湯シャンのデメリットとして、髪がギシギシになったり、パサついたりすることがありますので、髪を紫外線や汚れなどの外的な瀬劇から守ってあげることが必要です。
髪を保護するものには以下のものがあります。
- リンス
- コンディショナー
- トリートメント
それぞれの特徴を表にまとめましたので、参考にしてください。
ケア | 特徴 | |
トリートメント | 髪の内側 | トリートメントは髪の毛内部にトリートメント成分を時間をかけて浸透させ、傷んでいる髪の毛補修してくれます |
コンディショナー | 髪の外側 | 髪の表面にのみ作用し油分の皮膜で水分の蒸発を防いだり、髪に艶を出してくれます |
リンス | 髪の外側 | 髪の表面に作用し油分の皮膜で水分の蒸発を防いだり、髪に艶を出します。
コンディショナーとリンスはほぼ同じ。 |
トリートメントやリンスは、髪の毛を保護するために使用します。
正しい使い方を知って、髪のキューティクルを保護しバサつきのないツヤのある髪にしてあげましょう。使う場合は少量にしよう。
湯シャンではトリートメントは少量に
湯シャン後にトリートメントを使用するときは、使う量に注意しましょう。
ツヤを出そうと多量に使用すると頭皮に液が残って毛穴を詰まらせたり、髪の毛を重くしてしまうからです。
トリートメントの適量はは髪の長さによって異なりますが、髪の毛の長さの1/10程度が目安です。
- ショートヘアの場合;小指の爪の大きさくらい
- ミディアムヘアの場合:100円玉の大きさくらい
- ロングヘアの場合:500円玉の大きさくらい
トリートメントやリンスは髪の毛に油分のコーティングをしたり、髪にツヤを出すことができますが、過剰に使ってしまうことでその効果が台無しになってしまいます。
適切な量を守って使うようにしましょう。
頭皮につかないように注意
トリートメントは、髪のダメージを内側から修復して、ツヤを出しサラサラにする効果があります。
湯シャンのときにトリートメントを使うことは、ヘアケアとして効果的ですが、頭皮につかないようにし、しっかりと洗い流すことが大切です。
頭皮にトリートメントがついてしまうと、トリートメントの成分が毛穴に詰まって、炎症やかゆみなどのトラブルの原因になります。
また、トリートメントを十分に洗い流さないと髪の毛がべたべたになり、頭皮にも悪影響を及ぼします。
湯シャン時のトリートメントは頭皮にはつけないよう注意し、洗い流すときは3分くらいかけてしっかり洗い流しましょう。
湯シャンをするときは、髪のケアだけでなく、頭皮のケアも忘れないようにすることが大切です。
べとつきを感じ始めたらやめておく
湯シャンをしている人の中には、トリートメントを使ってもべたつきを感じる人がいます。
べたつきを感じたらトリートメントの使用をやめましょう。
べたつきは、髪がきれいに洗えていない証拠です。
トリートメントには髪の表面をコーティングする成分が含まれているので、湯シャンだけでは流しきれないことがあります。
流しきれなかったトリートメントの成分によって、髪が重くなったり、毛穴が詰まってしまうことがあります。
べたつきを感じ始めたら、シャンプーで髪と頭皮を丁寧に洗いましょう。
その後、髪の状態をみてまた湯シャンを取り入れてみてください。
トリートメントでべたつきを感じた人は、トリートメントの代わりに天然のヘアオイルやヘアミルクを使ってみるのも良いでしょう。
湯シャンで洗い流さないトリートメントは使える?
トリートメントが使えるなら、洗い流さないトリートメントも使えるの?と疑問を抱く方もいるでしょう。
洗い流さないトリートメントも使えますが、注意が必要です。
洗い流さないトリートメントは、髪の毛に潤いやツヤを与えるだけでなく、熱や摩擦などの外的ダメージから守ってくれます。
しかし、洗い流さないトリートメントには、シリコンや油分などの成分が含まれていることが多く、これらが頭皮に残ってしまうと、毛穴の詰まりや炎症、かゆみなどのトラブルを引き起こしてしまいます。
洗い流さないトリートメントを湯シャンで使う場合は、以下の点に注意しましょう。
- 頭皮につけないようにする:頭皮につけると毛穴に成分が詰まってしまい、頭皮のトラブルの原因になります。
- 少量で十分:髪の長さや太さで異なりますが、適量はパール粒程度。多くつけすぎると髪の毛が重くなったりべたついたりします。
- 定期的に洗い流す:定期的にシャンプーで髪の毛や頭皮の汚れをしっかりと洗い流すことが必要です。週に1回程度が目安。
洗い流さないトリートメントは、湯シャンで髪の毛のケアをする際に役立ちますが、使い方には注意が必要です。
正しい使用方法で、健やかな髪の毛を保ちましょう。
ヘアオイルを使う場合は量に気をつける
湯シャン後は、トリートメントの代わりにヘアオイルを使うこともできます。
ヘアオイルは少量で十分な効果を得られます。
つけすぎると髪が重くなったり、ベタついたりすることがありますので注意しましょう。
不純物が取り除かれた精製された「クリアホホバオイル」と呼ばれるオイルを選んでおくと、湯シャンでも問題なく落とすことができるので安心です。
ヘアオイルを使う時の適量は、一般的には以下の量が目安です。
- ショートヘア:1〜2滴
- ボブヘア:2〜3滴
- ミディアムヘア:3〜4滴
- ロングヘア:4〜5滴
髪の長さや太さ、量によって異なりますが、パッケージに使用目安量の記載がある場合は、それに従って使用することをおすすめします。
ヘアオイルよりヘアミルクがおすすめ
トリートメントの代わりにヘアミルクを使うこともおすすめです。
ヘアミルクは水分が多く、髪の内側を保湿する効果が期待できますので、髪がしっとりまとまりツヤ感がでます。
ヘアミルクの適量は髪の長さによって異なりますが、1円玉くらいの量が適量です。
ヘアオイル同様に使用量が多すぎるとベタつきの原因になりますので注意しましょう。
ヘアミルクは髪の毛に水分を与えて、髪の内側から保湿する効果が高いので、乾燥した髪の方やバサつきが気になる方に特におすすめです。
ヘアミルクを使うことで、枝毛や切れ毛が減り髪をふんわりまとめてくれます。
パサつきが気になる方はぜひ一度試してみてください。
湯シャンでリンス・トリートメントを使うときの注意点
湯シャンでトリートメントを使った時に、洗い残しがあり、頭皮に長時間触れてしまうとトラブルの原因になってしまします。
湯シャンでトリートメントを使うときは以下の4つに注意しましょう。
- 頭皮や髪の毛の根元にはつけに用にする
- ビルドアップにならないようによくすすぐ
- べとつきを感じたらシャンプーしてみる
- 落としきれないリンス・トリートメントは酸化する可能性がある。
それぞれについて解説していきます。
頭皮や髪の毛の根元にはつかないようにする
トリートメントやリンスは頭皮や髪の根元にはつけないようにしましょう。
トリートメントは髪の毛に栄養を与えて、内側から痛んだ部分を直してくれるものです。
頭皮や髪の毛にトリートメントがついてしまうと、べたついたり毛穴が詰まってトラブルの原因となってしまいます。
トリートメントは髪の中間から毛先の痛んだ部分にのみ使用し、頭皮や髪の毛の根元にはつけないように気を付けましょう。
ビルドアップにならないようよくすすぐ
ビルドアップとは髪の毛にシャンプーやトリートメントの成分などがたまってしまうことです。
ビルドアップを防ぐためには以下のことに気を付けましょう。
- トリートメントは適量をつかう
- すすぎはしっかりと行う
トリートメントの洗い残しがあると、髪の毛に不要なものがたまって、髪が重くなったり、バサバサになってしまいます。
トリートメントを使ったあとは髪についているトリートメントがなくなるまで3分くらいかけて洗い流しましょう。
ビルドアップは髪の健康や美しさに影響します。
髪のビルドアップを防ぐためにも、正しいヘアケアを心がけましょう。
べとつきを感じたらシャンプーしてみる
べとつきの原因は、髪や頭皮の皮脂やほこり等の汚れです。
汚れがたまることでべたつきが出てきてしまうのです。
湯シャンはお湯だけで髪の毛を洗うシャンプー方法なので、油分や汗などの汚れを十分に落としきれません。
シャンプーすることで汚れを落とし、べとつきをなくすことができます。
手についた汚れや油は石鹸を使わないと落とせません。
髪の汚れも同じで、汚れはお湯だけでは落ちないのです。
髪のべとつきを感じたら、シャンプーを使いましょう。
シャンプーには髪や頭皮の汚れを落とす成分が含まれていますので、シャンプーをして汚れを落とすことでべとつきが気にならなくなります。
リンスやトリートメントは、空気に触れると酸化することがある
リンスやトリートメントには、髪の毛の表面をコーティングして保護する油分が含まれています。
空気に触れ酸化した油分は髪に残ってしまうことがあり、髪のキューティクルを傷つけたり、髪の水分を奪ってしまい髪のトラブルになってしまうことがあります。
酸化したリンスやトリートメントは保湿や補修などの効果が弱くなってしまうので、酸化を防ぐには、空気に触れる量を減らすことが大切です。
使ったらすぐに容器の蓋をしっかり閉める、高温多湿の場所に置かないようするなどを心がけましょう。
リンスやトリートメントには酸化防止剤や抗酸化物質が入っているものもあります。
酸化防止剤や抗酸化物質という名前で表示されていますので、これらを選んで見るのもよいでしょう。
まとめ:湯シャンとトリートメントを正しく使ってツヤのある髪を手に入れよう
湯シャンはシャンプーを使用しないことで頭皮や髪を洗う方法です。
湯シャンには自然なツヤが戻る、髪質や頭皮の改善が期待できるなどのメリットがあります。
しかし、湯シャンのみでは頭皮の汚れや皮脂が取り切れずにパサついてしまうデメリットもあります。
湯シャンは芸能人や海外セレブも取り入れている手軽にできるヘアケアです。
湯シャンとトリートメントの正しい方法を知って、ツヤのある髪を手に入れましょう。
この記事を参考に、頭皮や髪にお悩みのある方、湯シャンとトリートメントについて気になっている方はぜひ実践してみてください。